第1章 休日の過ごし方(土方夢)
るんるん気分で屯所の廊下をスキップしてみる
誰が見ても浮かれてるのは明らかだが、このウキウキを抑えきることが出来なかった
そこに仲間達とミントンをしているザキこと山崎に会った
「あれ、姉御、いやーにご機嫌ですねー」
「ザッキー!そーなの、実は明日久しぶりに非番になってさあー」
ピクッと周囲の動きが止まる
それに気づかず意気揚々満面の笑みで話す私
「こないだ買った着物もまだ袖通してないし、久々にお洒落してショッピングしよーと思ってさあ」
いつもみんなと同じ隊服に身を包むがお洒落をすると聞いて、その話を聞いた隊員達は気が気でなくなってしまったのは言うまでもなく―――――
「じゃあ、明日みんな頑張ってねえー」
語尾にハートが付きそうなテンションでその場を去って行った
―――その夜
「トシーーー!ちょっと良いー?」
私はちょっとした期待を胸に恋人である土方の部屋に来ていた
「…?入れよ、」
コソッと襖を開けてみると、そこにあったのは何と大量のマヨネーズ
「!!!ななな何それ!!!マヨネーズ!?」
衝撃的なマヨの多さに腰を抜かしそうになる
「おう、マヨネーズだ」
そんなマヨ部屋の真ん中で平然と大量の書類に目を通している恋人
足でマヨを避けてトシの近くに座った
「…あのさ、こんな大量の書類じゃトシ明日非番なんて無理だよね」
マヨの量も多いが、書類もいつも以上に多かった
期待していた分がっくりしてしまう
「そうだな、なんつっても隊の半分くれーが非番届け出しに来たからよ」
(あいつら、の非番に合わせたんだろーな)
そんなことを考えながらフーッと吸っていた煙草の煙を吐き出す
「え゛!!!!半分も!?……………もしかしてそのマヨって……わい「ちげーーーぞ!!断じて違うぞ!副長ともあるこの俺がマヨに釣られるわけなんてあるわけねえ!」