第1章 目覚めたら
ルフィはエースとの約束を守れないかも知れないと思っていた
さっきまで無言の迫力で俺を見つめていたイリス姉ちゃんの顔がどんどん曇っていく
エースと姉ちゃんは同い年で
仲も良くて
恋人同士で…
俺も二人が大好きで…
今日も二人との別れになるはずだったのに?
いきなりエースが姉ちゃんを置いてくって言い出して…?
姉ちゃんには内緒な、って約束して船で行ってしまった
俺にもなにがなんだか分からなかった…
そんなことを考えてて顔を上げると
今にも泣き出しそうな姉ちゃんと目が合う
俺は姉ちゃんの涙には弱い…
昔から俺のこと面倒見てくれて叱ってくれた
ちょっと怒りっぽいが、姉ちゃんが泣くことなんてめったにない…