第4章 突然
久しぶりに帰ってきた故郷の村で、一通りあいさつ等をすませてからマキノの店に向かう
店を手伝う孫娘は、何やら物騒なことを言いながら皿を洗っている
《強くなる…殴る…土下座…泣くまで…》
(おいおい何を言うとるんじゃ…)
年頃の娘からとは思えない言葉に声をかけると、
いきなり抱きついてきよった……
床で後頭部を強打したが、嬉しかったので許す!!
そして再会するたびの挨拶となった一言
「海兵になるんじゃ!!」
聞いたイリスは眉を寄せて口を尖らせている……
わしは
(そんな顔もかわいいのう~)
なんて思いながら
床から孫娘を満足そうに見上げていた