第4章 木漏れ日
気付くとまた暗い小屋
村からは見張りの忍びが駆けつけ連れ出したときいた
「お前は天羽のは恥だ!」
と忍びたちは約束を守れない私にため息をつき
なぐった。
痛みなんてどうでもよかった
きっとあの親子はこれから辛いこともあるけど
一つ乗り越えてこれたんだって思うと
なんだか、殴られることはどうでもよかった
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あの出来事からなぜか
私の小屋に
亡きものの遺品をもってくる人、
嘆きを訴えにくるひと
それぞれ訪問者が増えた
そのたびに思いを代弁して
来る人の人生を分かち合った
ときがながれ、見張りも私を殴るのも
飽きてあまり来ないようにもなった
そんなある日、私の目の前にイタチがきたの
小さい弟をつれて
はじめてだった
同じような年齢の人にあうこと自体が
あの時からきっと私は・・・