第4章 木漏れ日
小さいころから、私はほかの人とは違う力があった
それは・・・
過去の人、この世にいない人の思い・魂を感じることができること。
生きている人でも触れるだけで、
その人の感情や思い出いろいろなことが
メモリーとしてイメージができる。
小さいこどものとき
私の目の前に死んだはずのおばあちゃんが現れて
「貴方はその力を十分使わなくてはならない。
私の子は馬鹿にしているだろうが、
昔からそういうやつらだった。
貴方はその力を使わなくてはならない、
代々受け継がれる天羽(あもう)家の使命なの。
貴方は天羽 美鈴
そうこの國をおさめるべき姫よ。
あなたの力にどれだけの人が救われ、安らぎを与えられるかきっと経験をしていくわ。
これだけは覚えていて。力を私欲のために使うことはできないし、死人に思いを募らせ自分をも地獄へ導くようなことはあってはならない。あなたに掛けられた呪いが牙をむくだろう」
そういって消えるおばあちゃん。
わたしは天羽家・・・天羽の國で生まれ育った
一人の娘である。
両親は皇と妃であるが、金におぼれ、私欲を優先するような世代であった。
小さいながら私はこの國に暮らす人たちは
この二人を尊敬や大切になんてしてないことはわかっていた
そんな母親に
おばあちゃんと話している姿を見られた
---------------
一人でなにをはなしているの?!
気持ち悪いの!離れて!!!私たちの娘なんて信じられないわ!!!
嘆き悲しむ母親を覚えている
小さい私はおばあちゃんと話したことがそんなに悪かったことなのか理解できずにいた
母親の声をきいた使用人たちや父親まで
私を隠そうと、一人森に連れて行かれた