第5章 摩擦と選良
吉野・幸平「す・・・すっげええぇぇぇ!!」
某県某郡、富士山と芦ノ湖を望み高級別荘地・避暑地として名高いその地に遠月学園高等部一年の全生徒が足を踏み入れた。
生徒の目の前には高くそびえる高級リゾートホテル
"遠月離宮"
幸平「さすが金持ち学校・・・こんな立派なホテルまでやってんのかー。」
伊武崎「このあたりのホテルと旅館全部遠月が母体だぜ。」
幸平「あぁそう・・・もう何聞いても驚かなくなってきたわ・・・」
伊武崎「十数件の宿を"遠月リゾート”ってブランドで経営してて、学園卒業生がこのリゾートの料理部門に就職することも多い。この時期だけ客を入れないで合宿のために使われるんだ。普通に利用したら一泊8万円からって聞くな・・・」
吉野「8万!?一人分で!?」
幸平「それもうひと月の家賃じゃねーか!!」
多くが驚いたその事実に人一倍驚きを隠せないでいたのは雪乃だった。