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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第23章 遠月をめぐる因縁



晴れ晴れとした大空

ずらりとならんだバス

鳴り響くアナウンス
『学生は荷物をまとめ駐車場前に集合してください。部屋の鍵はフロントへ返却、各自忘れ物のないように・・・』

田所
「すごく大変だったのに・・・なんだかあっという間なきがするよ・・・」

幸平
「そだなー・・・おしっ、帰るか!」

そう遠月鬼の合宿はとうとう終了したのだ。

身支度を終えた生徒がぞろぞろとロビーに集まった。
誰かを待つ者、忘れ物の確認をする者・・・

その中で一人、青ざめた顔をして立つ女子生徒

雪乃
(やばい、どうしよう・・・。伊武崎君とはぐれた!!)

立ち尽くす雪乃をちらちらと見るモブ男子たち

男子生徒1
「お、おい、あれ・・・」

男子生徒2
「あ、確か・・・」

本人は気づいていないが、雪乃はあの朝食試験よりちょっとした注目の的となっていた。

料理人、ライバルとして彼女を見る者も少なくないが、それよりは・・・

男子生徒1
「やっぱ可愛いよな。」

男子生徒2
「あぁ、料理すごくて病弱?で・・・なによりあの声が好きだ。」

男子生徒1
「お前声かよ!俺は髪かな。あの髪をこの指で・・・?」

うっとりと話す男子生徒は自分の後ろに感じるおぞましい空気に言葉を詰まらせ振り返る。

と、そこには

四宮
「指で?どうする気だ?あ?」

その真っ黒い笑みに青ざめる男子生徒たち

男子生徒
「「ご、ごめんなさいぃぃぃ!!」」

四宮は逃げる彼らを見てため息をついた。

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