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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第21章 踊る料理人



自分のことをそこまで知っている相手に驚きを隠せない雪乃

どこかで会った覚えもないその人の手は暖かくて・・・

雪乃
「たくさんの、スパイスの匂いがする・・・。」


「体に染みついたからな。」

雪乃
「へぇ。それはすごい。」


「俺は葉山 アキラ。お前の将来の旦那になる男だ。」

雪乃
「・・・ヘェ、ソレハスゴイ。」

葉山
「信じてないだろ?」

雪乃
「いや、だって僕らは初対面で・・・」

葉山
「そんなことは関係ない。なぜなら俺は、お前のその呪いの解き方を知っているからな。」

雪乃
「え!?そ、それは本当か!?」

雪乃は驚きのあまり進む足を止め、葉山の手を離した。
それに対し葉山は驚く様子もなく、ただ振り返り笑った。

葉山
「本当だよ。雪乃、お前の呪いを解こう。君は長生きできるんだ。」

そして混乱で立ち尽くす雪乃に接近し、右手で雪乃の顎を持ち上げた。

無理やりあわされた視線に戸惑う雪乃

その表情を見て葉山は満足そうに微笑んだ。

葉山
「・・・そのためには俺と結婚するしかないんだよ?」

何も言えずにいる雪乃と目が合うと葉山はゆっくり顔を近づけ、とうとう雪乃にキスを落とした。



それを物陰から見てしまった人物がいることに二人は気づいていないのだった。


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