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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第21章 踊る料理人



そんな会話は耳にも入らない雪乃はまたもや迷っているところだった。

雪乃
(・・・あれ、ここはさっきも通ったはずだ・・・。じゃあここの角を・・・!)

その様子を遠くから見つめている有る人物は耐え切れず声を出して笑った。


「何やってんだよ、そこのチビ。」

雪乃
「なっ!初対面の相手にチビとは!失礼な!」


「はいはい、で。何してんの?」

雪乃
「・・・・た、探索だ!!そう!僕はこのホテルの探検を・・・」


「なんだ。迷子か。」

雪乃
「ち、ちが!!!」


「あいにく、俺はお前を知ってるんでね。友達のところまで連れてってやろうか?」

子供をあやすように言い、ニヤニヤと笑う色黒の男子生徒

雪乃
「そんなの、余計なお世話だ!!」


「じゃあ、ずっとここらをウロウロしてんだな。」

雪乃
「うっ・・・お、お願いします・・・。」


「ははっ、始めから素直になってりゃ可愛いのに。」

そう言ってその男子生徒は雪乃に手を差し伸べた。

雪乃
「う、うるさい!!」

が、雪乃は自分の体温を考え、手を取りはしない。
するとそれをわかっていたかのように男子生徒は雪乃の手を無理やり引いて歩きだした。

雪乃
「お、おい・・・!!」


「知ってるよ。お前の低体温症とその原因。俺は昔、お前と同じような低体温症に悩んでる奴とあったことがある。」

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