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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第21章 踊る料理人



堂島
(残り時間はわずか。絶望的な状況だ。雪乃の存在もあってか、周りの空気も重い。さて・・・どうする、幸平創真!)

そんな堂島の視線など気にせずに作業を進める幸平

幸平
(まず一人!一人目のお客を捕まえる!!そこから・・・)

すると近くで周りの雰囲気についていけずにビクビクしている女の子が視界に入った。

その子に幸平はヒョイヒョイと手招きをする。

幸平
「ほれほれ。見ててご覧、お嬢ちゃん。今からこの卵に魔法がかかるよ・・・・。」

そして幸平はその女の子の目の前でスフレオムレツを作り上げた。

女の子は豪快に挙げられたフライパンの上を踊るオムレツにくぎ付けになる。

女の子
「うわぁ・・・いい匂い・・・。」

幸平
「おあがりよ!」

女の子
「わ・・・!美味しい~!!」

この女の子の声によって集まる人々それを作るペースを徐々に上げながら数を増やしていく幸平。

それはまるで華やかなショーを見せるように・・・
幸平は客の心をひきつけていた。

堂島
(これは・・・先ほどの雪乃くんの料理のようだ。彼女の物より神秘性はだいぶ劣っているが、つい先ほどのことから学んだというのか!?)

幸平
(雪乃、お前の料理には俺にない物が込められている。そんな気がするんだ!・・・俺はお前に追いつきたい!!)

幸平の強い思いに合わせるかのように次々と出される品

そして鳴り響くアナウンス
『残り時間・・・あと5分!!』

タイマーは刻々と時間を刻み、残り5秒を切ったとき・・・!!

『幸平創真、200食達成!!』

幸平は時間ぎりぎりでこの課題をクリアしたのだった。

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