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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第17章 誰も寝てはならぬ



雪乃を自分の宿泊している部屋のベッドまで運び、四宮はシャワーを浴びに浴室へと向かった。


ちょうどいその時、雪乃は目を覚ます。

雪乃
「ん・・・。」
(ここは・・・どこだ?水の音・・・?)

疲れのせいで曖昧になった思考で今の自分の状況を整理した。

雪乃
(誰のとはわからないが、確かに僕の宿泊するホテルの一室である部屋、きれいに整えられている部屋の主の私物であろう小物類、時間はもう11時を回っている。そして・・・浴室から聞こえるシャワーの音・・・。ん?まて、この状況は・・・・・犯られる!?)

急に我に返りワタワタとベッドから降りた雪乃は、自分を縛っていた縄が解かれている事に気が付いた。

雪乃
(サイズピッタリじゃないか・・・!?)

そこかよ。とツッコミたくなる鈍感さである。

そして狙ったかのように浴室から出てきた四宮は浴室の扉を開けると目の前に見えるクローゼットに目をやると大きくため息をついた。

四宮
「何やってんだ?」

雪乃
「お、お兄ちゃん・・・?」


四宮が呆れ顔をする先にはクローゼットの中で体育座りをして震える雪乃がいた。

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