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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第10章 過去の秘密



伊武崎は驚きの中にどこかしら怒りを覚えた。

伊武崎
「ねぇ、間接的ではあるけどそれって・・・」

雪乃
「言わないで。」

小声でその先の言葉を止めようとする雪乃を無視して伊武崎は言い切った。




伊武崎
「雪乃の幸せ壊したの、四宮さんじゃん。」



雪乃は最後まで言ってしまった伊武崎の頬をはたいた。

雪乃
「言うなっていっただろ!!」

叫ぶ雪乃の目は涙でいっぱいだった。

雪乃
「ぼ、僕はそんなこと思ってない!微塵もだ!絶対に・・・」

泣きじゃくる雪乃は泣き顔を伊武崎に見せないように両手で顔を隠す。

が、それは伊武崎によって阻止された。
伊武崎は雪乃の両腕をつかんでしっかりと目を合わせる。

雪乃
「離せ!!」

伊武崎
「聞いて雪乃。」

雪乃
「嫌だ!!」

伊武崎
「聞け!!」

雪乃はいつもよりずっと真剣な声と表情の伊武崎を見て、黙り込む。

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