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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第10章 過去の秘密



四宮がこちらに向かっているとも知らず、話を続ける雪乃

伊武崎
「ちょっと落ち着こう。飲み物いる?」

雪乃
「あ、あぁ。ありがとう。」

雪乃が微笑むと伊武崎は玄関近くの冷蔵庫に飲み物を取りに行く。
そしてあることに気が付いた。

伊武崎
(・・・・たぶん。来るだろ。)

そう思った伊武崎は冷蔵庫の上にあった新聞紙の束をドアの下の方に挟み、少し隙間風が入るのを確認した。

雪乃
「伊武崎君?なにかあったか?」

伊武崎の帰りが遅いので心配する雪乃

伊武崎
「いや、虫がいた気がしたんだけど気のせいだった。」

それに適当な返事をした伊武崎は何事もなかったように雪乃のそばに戻った。

伊武崎
「雪乃の生い立ちはわかった。・・・俺はその先も知りたい。雪乃が、四宮さんにも言えてないことって?」


雪乃
「・・・絶対にお兄ちゃんには言わないでくれ!約束できる・・・?」

伊武崎
「あぁ、俺は言わない。話して。」

伊武崎は震える雪乃の手をしっかりと握った。

雪乃はその言葉を信じ、今まで、自分が一人で抱え続けたことについて語りだした。

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