第7章 ファーストキスとスイカとなにか。
家に帰ると、
『やっぱり・・・』
卜「当たり前だろ?お兄ちゃんなんだから。」
《お兄ちゃん》という響きに、トイのせいにしてしまった自分が情けなくてまた泣いた。
‥‥‥‥
卜「全部聞いた。レイから」
そっか…やけに落ち着いてるわけだ。
『ごめんなさい。トイは悪くないのに・・・。』
卜「いいって。そりゃ決断するのもツラいわ。レイからだと余計に…な。」
卜「明日、レイに話してこい。なんでもいいから。今のお前の正直な気持ち、伝えたらいいよ。……できるか?」
『……うん。頑張る。』
卜「よしっ、行ってこい!!」
卜「今から…(ボソッ)」
ありがとう。トイ
………でもね、レイにOKできなかったのは貴方のせいなんだよ。
トイの顔が、曇った。
『…?』