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科学班の恋【D.Gray-man】

第59章 大人の遊び



「いいこと…って…」






"俺とイイコトしよ?"






素敵に見惚れる笑みを浮かべて、目の前のノアはそう言った。
急に何を言い出すんだろう。



「本当は子供じゃないんだろ?」



金色の目を細めて、私の体を滑るように見る。
その目は色を含んでいて、微かに鳥肌が立った。

……まさか。



「じゃあ大人の遊びもイケるかなって。面白そうだし」



まさか。



「性的交流っていう遊」

「アウトー!!!!」



はいアウトですアウト!!
まさかとは思ったけどそのまさか!
そんなのアウトに決まってる!!



「なんだよ、ヤってみないとわかんないだろ?」

「わかるから!なかみはおとなでも、からだはこどもだから!どうみたってはんざいだから!」



というかどう間違ったら、こんな子供に欲情できんの!?
このノア、ロリコンだったんですか…!



「そうだなー、犯罪者扱いされんのは嫌かな」

「だったら…!」

「だからこれは、俺と南ちゃんの秘密ってことで」



ね、と笑って人差し指を立ててくる。

何この、人の話を全く聞かない感じ!
ロードといい、そういう傾向にあるんですか!?
ノアもAKUMAも!



「っ…ここにへんたいがいます!だれかッ!へんたい!ロリータ・コンプレックス!!!」

「わーお。気持ち良いくらいにはっきり言ったな」



慌てて背を向けて、目の前のドアをバンバンと叩く。
大声で喚けば、もしかしたら誰かに声が届くかも───



「たすけンムッ!?」



後ろから伸びた手が、すっぽりと私の口を覆った。



「しー。あのAKUMAは俺がノアだって気付いてなかったみたいだし。あれに聞こえたら面倒だから」



そのまま強い腕に引っ張られて、体がドアから離される。
引っ張られた体は宙に浮いて、簡単に後ろから囲うようにして抱き込まれた。



「それに南ちゃんも見られたくないだろ?他人にあられも無い姿なんて」



後ろから寄せた唇から零れる、その吐息が耳にかかる。
流し込むように耳元で甘く囁かれて、ぞわりと背中が粟立った。

どうしよう。
本当にやる気だ、この変態さん。
というかこの人にも、そんな姿見られたくないから!

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