第36章 人生最高のクリスマス
「さっむ!!!」
12月、寒さが一層厳しくなってくる頃
それに比例するように街は煌びやかになっていく
「ツリー綺麗だなぁ」
店の店頭にはツリーが並び、イルミネーションが光り、どこからともなくクリスマスソングが聞こえてくる
それも当然で今日はクリスマスイヴである
街はまだ夕方で少し明るいというのにカップルがデートを楽しんでいる
「ま、私達には関係無いけどねー」
何故なら、今日は捜査本部全員まだまだ仕事が残っているからだ
私は竜崎に頼まれたお菓子を手にカップルから目を背けるようにマフラーに顔を埋め捜査本部への帰り道を急いだ