第35章 公園で見つける幸せ
結論から言うと
松田さんは来なかった
いつもの時間にベンチにも来ない、道も通らない
初日は仕事が忙しいのかな?と勝手に納得して
2日目は何を考えていたか忘れた
3日目は、いつも通りの公園になった、そう思う事にした
今日は土曜日、仕事は休みだから公園には行かない
こんなに考えてしまうなんて…
私は会社で虐められてる訳でも疎外されてるわけでもない
いつも好きで公園でお弁当を食べていた
あの時間が好きだった
なのに、松田さんと一度一緒にごはんを食べただけで
好きだったはずの1人の公園の時間が寂しかった
「ダメだ、外に出よう」
鬱屈した気分を振り払うために
私はお気に入りの服を着て外に出る事にした