第5章 蓮の蕾
「千鶴ちゃん、これから宜しくね!」
千鶴ちゃんに部屋に案内してもらい、一息つく。ようやく彼女とちゃんと話せる。
「はい、浅谷さん」
「やっぱり…覚えてないんだね…」
「…あ、あの」
「いいのいいのっ!凄く小さい時の話だから」
「…すいません」
…うーん…暗い
「いいって!あと俺、千鶴ちゃんよりも年下だから玻瑠でいいよ?」
「えっ!平助くんと同じくらいかと…」
身長はほとんど変わんないけどね。
「それに敬語とかもなしで!そもそも、俺使ってないからさ」
「う、うん。わかった」
千鶴ちゃんと笑いあってると複数人の足音が聞こえてきた。
「千鶴、玻瑠いるか?」
この声は…
「はい」
千鶴ちゃんが返事をすると障子戸が開いた。
やっぱり原田さんか。と思ったら後ろにもぞろぞろと幹部の方々がいる。
「玻瑠に改めて自己紹介しておこうと思ってよ」
「わざわざありがとうございます」
って言っても名前はもう把握してるんだけど…まぁ、うまくやらないとな。