第1章 太郎さんの初恋と苦悩
「兄貴、主は?」
「大丈夫、何一つ問題無いです、今は寝ていますよ」
主の愛しい寝顔をずっと見ていたかったがまだ、やることがあった
「ではさっそく始めてしまおうか」
石切丸も到着した、そろそろ始めなくては
本丸内の刀剣男子たちは数日前あることを決定した
主を『神隠し』することを、そのために御神刀が集まった
「これで一生、主と共に生きれるのですね」
ずっと切望していたことをやっと今日、果たせる
「主、私だけではなく、本丸の者全員が身を捧げる覚悟です、さぁ人間の体を捨てて、永遠の時を過ごしましょう」
草木も眠る深夜、主の部屋へ三振の刀が侵入し、闇夜に溶け混んだ
完