第13章 赤い夫とのアメリカ
『うん………。』
「それよりも寝たらどうだい?昨日はろくに寝れていないんだろう?」
『え。なんで知ってるの』
「だって結構頻繁にトイレに行っていたじゃないか。それに少しくまが出来ているよ」
『嘘!?くま出来てる?じゃあ寝ようかな…………』
「ああ。そうするといいよ。着いたら忙しくなるからね。だから俺も寝るよ」
『んーー。じゃあお休み』
私は座席を後ろに倒して眠りについた。
「美桜起きろ」
征十郎に肩を揺さぶられる。
『んんーー………………』
「もうそろそろ着陸するよ」
『んあ??もう?早くない?』
「だいぶ爆睡していたね」
『んーーーー!!』
私は体を起こして伸びをした。
そして機内アナウンスが鳴った。
もうすぐ着陸だ。私は胸を高鳴らせていた。