第17章 赤い夫との誘拐
そんな事を言うなんて全然自分らしくないのは分かってる。でも、今は征十郎がほしくてほしくて堪らない。
こんな感情初めてや……。
結婚してだいぶ時間が経ってるがこんな感情は持ったことがない。もともと性欲は無いほうなのだが。
「そんなこと言われると止まらなくなるのだが」
『いいよ。止めないで』
私はじっと征十郎の目を見る。征十郎は私の口からそんな言葉が出るとは思っていなかったのだろうか、少し驚いた顔をしてから微笑んで優しくついばむようなキスをした。
『ん………』
私が少し角度を変えて出来た隙間から舌が入ってくる。
『んっん…………』
背中にあった征十郎の手が下に降りていき蜜部へとたどり着く。
くちゅっ
征十郎の手が上下に少し動かしただけで水音がなる。もう濡れているのが分かったからか、征十郎は私のパンツをずらし脱がしていく。
『んっんーっん………んっ………』
征十郎の手が入口で細かく動く。
くちゅくちゅっ
私は少しだけ目を開くと征十郎と目が合った。
『ん!?』
征十郎は口を離す。
「……どうしたんだ?」
『まさか征十郎が目開けてるとは思わんくて、その、あの、ごめんなさい。驚きました』
「そんな事か」
そんな事と言われて少しイラッとしたのは内緒だ。