第4章 ぷらすよくしつ♢
私達が泊まるのは、洋室に改装され、大浴場のある新館ではなく全室和間の旧館だ。
山肌に寄りかかるように建つそこからは海は見えない。
正面玄関からも遠い。
代わりに全室に露天風呂がついているのだ。
海の塩気でべたべたした体を内湯で洗い流し露天風呂に入る
先に入ってた及川くんの上に座ると後ろから抱き締められた。
相変わらず彼の体は大きくて、私はすっぽり包まれてしまう。
良いな。
こんな体をしていたら後何センチ最高打点が上がるだろう。
どれだけ高い景色を見れるんだろう。
まあ、そんな事に悩む時期は過ぎたけどやっぱり羨ましい。