第21章 ぷらすえぴろぉぐ♤
「それで、岩ちゃんがいなくなったワケだけど、どう?」
約束とおり、岩泉さんは一週間で赴任先へ帰っていった。
今日は久しぶりの二人きりの夜だ。
「正直ちょっと寂しいです」
毎日三人でご飯を食べた。
「君は単身赴任してたパパにくっついて歩く子犬みたいだったもんねぇ」
だって茉由がいるみたいで楽しかったし、3人で寝るのはあったかくて気持ち良かった。
そう、私が岩泉さんをお客様用布団で寝かせるのを全面拒否したため、一週間布団を2つ並べて敷いて3人で寝ていたのだ。
「じゃあもう岩ちゃん家の子になっちゃえば?」
すん、と鼻を鳴らして寂しそうにする私に徹さんがスネて云う。
「やです」
云ってぎゅーっと徹さんに抱きついた。
それは本心だ。