第2章 ぷらすやきもち♡
その飲み口をカチンと触れ合わせて乾杯して、示し合わせたみたいにそこに唇をつけた時…、
――確かにちょっとドキドキしたのは嘘じゃない。
「その服もさ」
ツン、と鎖骨の間を指で突かれる。
ムッとして手を押し返す。
朝この服可愛いって彼が褒めてくれたからこれ着てきたのに、文句云われるスジアイはない。
「そうだよ。マキシワンピなら燁ちゃんのきれいな足も可愛いお尻もえっちな形の腰もやわらかいおっぱいも隠れるからね!」
ブスブスと押し返す私の手のひらを突かれる。
「ボレロ着てれば谷間だって見えないからさ、脱いじゃダメって約束したよね?なのに…脱いでるしスカートまくってるし!」
ブスリ。指が刺さる。