第19章 ➕いんせくと
「燁ちゃん、ちょっと善がり過ぎじゃない?」
ベッドのふちに頭を乗せて徹さんが云う。
それに舌を出してダブピして答える。
上の方で岩泉さんが笑った。
「あなたを愛していれば愛している程、罪悪感と自身への自負がスパイスになって、薬キメたみたいにおかしくなるんです」
腕を岩泉さんの首に回す。
「ドーピングした事あるの?」
「無いですけど」
私の返事に2人が笑う。
「岩泉さん、ほら、折角なんだからいっぱい気持ち良くなって下さい」
云えば、岩泉さんの体の動きが激しくなる。
ガツガツ中を穿たれて弱点を責められて、もう体はゆるゆるだ。