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【HQ!!】+ばいんど【R18】

第17章 ➕ほらー


「ちょっ!燁ちゃん冷たくない?!」
云いながら徹さんは私のワンピースの腰紐を握る。
リードに繋がれた犬みたいだ。

フッと笑う私に何事か徹さんが云っているが無視して歩き出す。

このフロアには岩泉さんはいない。
だからどこかに階段なんかがあるはずだ。

廊下を進んでいく。

並んだドアはどれも開け放たれ中の惨状をさらしていた。
試しに一つ、覗いてみる。

寝台は床に沈む様に朽ち、テーブルの類は倒れている。
洗面台の鏡は苔生してもう私の顔は映らない。
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