第12章 【番外編】➕ばーすでぃ【Lv2】
「傷つきたくなくて、どんなに酷くしても、怯えて泣くくせに、終わったら笑って好きって云ってくれるんだ。この子だけはあげないからね」
あゝ、徹さん。
大好き。
全部、全部、あなたのもの。
「まあ、岩ちゃんが奪う気なら受けて立つけど?」
『昔から岩ちゃんは何より人の泣き顔が好きなんだからねぇ』
俺もそれで何度泣かされたコトか、と笑う徹さん。
「でもこの子は大丈夫だって安心出来るんだ」
岩泉さんにつらぬかれる私の顔を見下ろす徹さん。
「イッていいよ?」
愛し気な目で云われた途端、お腹がうねってぎゅっと体がこわばって私はイク。
「岩ちゃんは俺を泣かせたいのかもしれないけど、俺は岩ちゃんには笑ってほしいからさ、たまには遊びに来ても良いよ?」
結果は変わらないから。
って徹さんが云う。
「ゲスが」
岩泉さんが吐き捨てる。