第12章 【番外編】➕ばーすでぃ【Lv2】
「私、ヴァイオレットフィズを飲ませたの、後悔してませんっ」
テーブルを退けて岩泉さんにしなだれかかる。
「もう!燁ちゃん、違うでしょ?こっちおいで!」
徹さんが腕を広げる。
「澤木…」
岩泉さんが徹さんの彼女とっちゃうとか解るな。
徹さんみたいな洋顏じゃないけど岩泉さんも醤油顏で。
真剣な目でほっされたらゆらめちゃうよなぁ。
「まあ、いいか。岩ちゃんが燁ちゃんを気に入ったなら一回位味見してもいいよ?」
ショコラ入りのホットワインをくっと飲んで徹さん。
「折角可愛いかっこしてるしね」
徹さんが私の腕をとってちゅっと口付ける。
ミルクチョコの甘い香りが鼻を抜けた。