第11章 【番外編】➕ばーすでぃ【Lv1】
「俺がさ、何で学生時代、女の子と長続きしなかったと思う?」
知らないし、興味もないです。
「君のそういう徹底的に無興味なの嫌いじゃないけどね。
理由はね、岩ちゃんにとられたからなんだよ?!」
徹さんの言葉に私は思わず岩泉さんを見た。
特に何の変哲も無い顔だ。
「女の子は最初はみんな俺を好きになるんだけど、一緒にいるうちに岩ちゃんが好きになったって振られるしさ。岩ちゃんはバカみたいに真面目だから告白されて付き合ってさ。でも適当な所で『俺はやっぱりバレーが一番だから』って女の子振るんだけどさ、女の子ものぼせ上がっちゃってさァ、『私、岩泉くんの迷惑になりたくないから身を引きます』とか云っちゃってさ。岩ちゃんの方がよっぽど俺より遊び慣れてるんだからね!」
おお、なんと!
私は再び岩泉さんを見た。