第11章 【番外編】➕ばーすでぃ【Lv1】

ガチャッ、ギィッバタンッ

「燁ちゃん？！無事っ？！」

部屋の戸が開く。
大丈夫ですよ、と振り向こうとした私は野菜の皮を踏んづけて足をすべらした。

それを受け止める岩泉さん。

徹さんが見たのは熱く抱擁を交わす私達。
絶句する、私と徹さん。

「よう、及川」
岩泉さんがほがらかに云った。

「ちょっと岩ちゃん、また？またなの？！」
また？