デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第3章 ここはどこ!?
私たちは崖に追い詰められてしまった。クワガーモンは勝ち誇った様子で近づいてくる。かなり高く、下は川だ。絶体絶命のピンチ。私はプルモンを抱きしめた。
「…………僕が、小姫を守るんだ!」
プルモンが私の腕から抜けだしてクワガーモンに体当たりをする。
「プルモン!?」
だけど、体格差がありすぎる。プルモンは弾き飛ばされてしまった。
「僕だって太一を守るんだ!」
「あたしも!」
「わいだって!」
「俺も!」
「私も!」
「おいらも!」
みんな駆け出す。私はプルモンの方へ駆け出した。
「小姫!?」
秋君の制する声が聞こえたけど構わず走り続ける。
「プルモン…………」
へなっとした様子のプルモン。そのとき、
「わーっ!!」
とむかっていったみんながクワガーモンに弾き飛ばされてしまった。クワガーモンがゆっくりとこちらへ向かってくるのが見える。そしてだんだんと近くなる。
「小姫!」
太一と秋君が私の前に立ちふさがる。
「太一!」
「アキ!」
そのとき大きな光が私たちを照らした。