デジタル世界に迷い込んだ選ばれし8人の他にあと二人いた?
第3章 ここはどこ!?
ぷるぷるするプルモンは私に逃げようというが、私はみんなが気がかりだったから足を進める。
「ぷるーぷるー」
音が近づくにしたがってプルモンはさらにぷるぷるする。
「大丈夫だよ。様子を見るだけ。」
そっと覗いてみると、大きなクワガタのような動物だった。どうしてか幹に体当たりをしている。
「…………クワガーモンだよ。この森で一番凶暴なんだ」
見るからに危なそう。私はそっと頭を引っ込めて戻った。みんなはいなさそうだった。
「みんなどこだろ?プルモンは知らない?」
「んー多分このへんにいると思う。」
ガサッ
「「!?」」
がさがさがさがさ
さっきのクワガーモン?それとも別の?
いつでも逃げれるようにリュックをしっかり背負う。
がさがさがさ…………………バッ!
「………………………あれ?タケルくん?」
「あー!小姫ちゃんだー!!」
緑色の帽子をかぶった班の中で一番年下のタケルくんだった。
「よかったー。怪我ない?」
「うん!大丈夫!そうだ!小姫ちゃん、お兄ちゃん知らない?」
「ううん。私一人なんだ。」
二人ともしょんぼりする。
「お兄ちゃん……………」
今にも泣きそうなタケルくん。
「大丈夫だよ!一緒に探そう!すぐ見つかるよ。」
「…………うん!」