第3章 **化け猫編**
すると苦虫噛み潰したかのような顔をして
重い口を開くように語り始めた
華「…甚平さん…私は人間に殺された猫の恨みの塊
、化け猫…」
甚平「恨み…」
華「…試し斬りだと言い、子猫を殺された母猫…遊びで殺された猫…無理やり水に沈められた猫…見捨てられた猫…私も…虐待され死んだの。大量の血を吐き、そこに倒れたわ。今でも生々しく甦る…自分の血の温かさ」
甚平「っ…」
華「人間を恨んだわ。私を殺した男を私にしたように殺した。他の人間も殺したわ…だけど、貴方は違った…最初は殺そうと思った…そんな私を貴方は温かく迎えてくれた…味わったことのない温かさだった」
甚平「華さん…」