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神降ろし

第1章  過去



今でも、鮮明に焼きついている

あの光景。

血に狂い

痛みを嘆き

逃げ待とう

恐ろしい光景が…。


私は何もできなかった。

ただただ、死んでいく者たちを

泣きながら見ているだけだった。


「生き、延びろっ!必ず……だ…ぞ……」

「嫌だっ!まだっ、まだっ」

涙で、視界がぼやける。 しかし、涙を

拭う余裕などなかった。

彼が、印を結び始める。 血に濡れ 震える手首を懸命に

動かし詠唱を唱える。

彼の周りには光の渦がはしり もはや

止めることなど出来なかった。
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