第1章 No.1 ハンター試験
無音の自室
間接照明だけの明かり
一つの電子音が鳴り響く・・・
ピっ
「はい、亜季」
電話の無効から久しい声が聞こえる
「亜季か、久しぶりだな」
「ああ、ひさしぶりだね、今回はどんな件?」
電話越しにはぁっとため息が聞こえた
「せっかちだな。ハンター試験に行ってほしい」
「ため息つかないでよ。っていうか俺ライセンスもっているよ?」
「そこはお前のあれでちょいちょいっと・・・」
俺をいったいなんだと思っているんだ?
っと思いながらも
「詳しい内容聞かないとできないよ」
「簡単に言えば監視だ」
「誰の?」
「あいつだ」
「ああ、」
よほど長い付き合いなのか家庭事情まで把握してる亜季
「どうやら逃げてしまったみたいでな」
「飼い猫が逃げたみたいな言い方するなよ。自分の息子だろ?
それならあの子にいかせればいいじゃん」
「あいつももちろんいかせるよ。
仕事上そろそろライセンスが必要だからな」
「じゃあなんで、俺が?」
「念には念を。だよ」
「報酬はいつもの倍でもいいならね」
「助かる。一応こちらからもネテロにはいうておく」
「ありがとう。」
「じゃあな」