第4章 怪談なんてもうゴメン 【ハイキュー】
私は思わずドキッとする。
いつも及川さんのファンの人達は、なんでこんな人が好きなんだろうって
思ってた。
けど、今なら及川さんファンの人達の気持ちが、少しわかったような
気がした。
そして、私は及川さんの手を ぎゅっと握り返した。
心なしか、少し及川さんがピクッと動いた気がした。
及川「…手、繋いで良いってこと?」
真剣な及川さんの声がして、なぜか顔が見れず
こくり、と頷く。
すると、及川さんの手の体温が どんどん上がっていっていた。
少し横を向くと、及川さんの耳は赤かった。
それを見て、私もまた体温が上昇する。
とくん、とくん、と心臓が心地好く鳴っている。
____怪談なんて もうゴメンだけど、今日みたいな日は悪くないかな。
そんな事を思った、ある夏の夜の帰り道_______
《END》