第7章 ♡story5♡ 体育祭の準備
「向こうの校庭で、山田先輩のクラスがいるよ!」
「......。」
玲美が指差したほうを見て見ると、走る準備をしている涼介の姿が見えた。
「相変わらずの歓声......(苦笑)」
「だね(苦笑)ってか高等部の女子うるさ過ぎ!
中等部女子はまだマシだよね?」
「かもね......」
(よく頻繁に高等部の人に絡まれるし(苦笑))
「......百合は嫉妬しないの?
彼氏があんなにきゃあきゃあ言われて。」
「ちょっとしちゃうけど......仕方ない事だよ(苦笑)
涼介って凄くモテるし!
モテることは良い事だよ......調子に乗るのとは別として(汗)」
「......百合って心広っ!」
「そうかな?」
「まぁ百合もモテるし、仕方ないかもね(笑)」
「私モテてないし!」
「よく言うわねぇ(笑)
この間だって1年の子から告白されてたじゃない(笑)」
「あれは私が好きで告白したんじゃないよ!」
「いわゆる容姿目当てってやつ?まぁ無理もないかもね!
若い男なんて女だったら誰でもいいっていう習性あるしね(笑)」←
「みんながそうってわけじゃないと思うけど(苦笑)」
(涼介は私の外見じゃなくて、ちゃんと中身で好きになってくれた......)
「まぁ山田先輩は絶対違うかもね!
百合を大事にしてくれてるのがよくわかるよ!」
「ありがとう玲美ちゃん。」
「ううん!......あ、見て!愛しい彼氏の出番だよ♪」
「からかわないでよ(笑)」
話しているうちに涼介の出番が来たらしい。
昨年も1位でぶっちぎりだった涼介、今年も一番に走り抜けた。
「山田先輩足早っ!
きっと可愛い彼女が見てくれていたからかな?♪」
「だからからかわないでよ!」
「(笑笑)......あら?山田先輩が手を振ってるよ~?」
「え?」
百合が涼介の方に目を向けてみると手を振っている涼介の姿が見えた。
「......(微笑)」
百合も微笑みながら振り返した。
「「バカップル。」」←
玲美と走り終わった慎太郎は、二人を見て同時に呟くのだった(笑)