第10章 好きな気持ちと…？

｢｢は！？｣｣

部屋に全員の声が響きわたる
｢お前さ！幽霊なんだぞ！？｣
南雲くんがとっ付いた
｢うん、知ってるよ？｣
何を当たり前のことを！って感じで吉良くんは笑う。
私の方は嬉しいようで、吉良くんか死者なのを知ってるので悲しいような？良く分からない気持ちだった。

このままヒロトさんの身体を奪っちゃえば…？

吉良くんは生きて行ける…？

そんな悪いことまで考えてしまうような…。でも、そうしたらヒロトさんはどうなる？消えてなくなっちゃうの？それは生きてる人間を殺すことになるの？

…訳わかんない

｢あの…吉良くん…っ｣
｢何も言わないで｣
｢え？｣
声をかけた瞬間に遮られる。

そして…

｢君が好きなのは僕じゃない｣