第72章 大切なモノを
プルルルッ
プルルルッ
黒尾「チッ」
クロがスライドして電話に出る。
夜久「もしもし?あおい?」
黒尾「おー、夜久。」
夜久「く、黒尾?なんで?」
黒尾「なんで?って、そりゃあ、あおいは、俺のモンだから。」
夜久「は?あおいに変われよ!」
黒尾「夜久。わりぃな。」
夜久「ふざけんな、変われよ!!」
黒尾「一度手放して後悔したのか?なぁ、一度手放したものは戻ってこねぇって習わなかった?ま、そーゆーことだから。じゃあな、」
夜久「ちょ...!」
ツーっ
ツーっ
ツーっ
『くろ?』
黒尾「何も、心配すんな。つか、お前...」
『??』
黒尾「んー。よしっ、」
ちゅっ、
少しキツめに胸元に吸い付く。
『んっ、、!』
黒尾「っし、これでいいだろ。」
『??』
黒尾「何でもねぇよ!ほら、パーカーちゃんときて!よし、明日ひま?」
『んぐっ、ん、?ひま?です、?』
黒尾「放課後遊ぼーぜ!」
『ハイ!く、くりぇーぷ!たべたいっ!』
黒尾「いま、お前、クレープって噛んだな?食欲魔神めっ、っしゃ、クレープ食いにいくかっ!」
『うん!!いく!!!ね!クロ!すき、!』
ぎゅ、
黒尾「しーってる〜。」ニヤ
『むぅ、』
黒尾「俺は小さい時からお前のこと好きだよ。ずっとね。」ニヤ
end