第72章 大切なモノを
どうして。
どうして...
携帯の画面を眺めて呆然とする。
[俺はお前のこと好きじゃないから。もう、ほっといてくれるか?(^ ^)]
先輩...。
ずっと好きでいてくれると思ってた。
[わかりました...。ごめんなさい。]
夜久さん。
私と夜久さんは2ヶ月ほど前まで
恋人同士だった。
大会で負けてから夜久さんは
変わってしまった。
お前のせいで負けたんだ
いや、違う。お前にかまってばっかりだった俺が悪いんだ。
もう、バレーだけやりたいんだ。
頼む、別れてくれ。
なにそれ...。
先輩にとって私は邪魔でしかなかったんですか?
それから別れたものの
仲は良かった。
でも。
それも、もう終わったんだ。
涙が止まらない。