第62章 強引ワルフザケ
俺は別に好きとかじゃないけど。
その先輩の反応が面白くて。
住んでる方向は真逆。
車で30分以上かかるような距離。
先輩が卒業して車に乗り出したのをいいことに。
[あおいサン、ハイキュー!!の漫画読みたい。]
[え?うん?]
[今から持ってきて?]
[ばか?今何時だと思ってるの…]
そう、今は12時。夜の。
つまり0時。
[いいから]
…はぁ、、。
なんて勝手な後輩なの…
[こんなに可愛い後輩がお願いしてるのに]
うぅ、
後輩が好きすぎて…
そんな言われたら…。
[んー、わかりましたぁ〜]
[やったね、じゃ、まってるから。]
この日は持っていってあげたのに
すぐバイバイ言われて
少しムスッてした…。
だから、もう、会いたくないってちょっと思った。
でも。
でも…
やっぱり少し強引な彼に惹かれてて。
嘘でも
好きっていわれると
きゅん、ってして、、
はぁ、
私って重症?
強引なところも好き。
ワルフザケだって、わかってるけど
どっかで期待しちゃう私。