第43章 攻略本と言う名の取扱説明書
赤葦「あおい、多分今日俺に惚れるよ?」
『っ、、。』
木兎「…」ジィッ
赤葦「木兎さん。覗き見禁止ですけど?」
木兎「うぎゃっ、、!」
『!』
…
それからは何事もなかったかのように合宿が始まった。
けど。
いつもと違う。
赤葦ばっかり気にしてる。
タオル渡すだけなのに
目をみれない。
重症かな…?
赤葦「あおいタオル…」
『!っ!!ごめん。っ、!』
黒尾「…。」
赤葦「どーかした?」
『んーん!』
黒尾「おーい!あおい!お前、山本の代わりに入れよ!」
『え!山本くんに悪いからいいよ!見てる!』
山本「いいっすよ!!俺もあおいさんのバレー見たいっす!」
灰羽「やっふーーーっ!!あおいさんと同じチームーっ!!頑張りましょーーーっ!!」
孤爪「あおい久しぶりだね。トスは前と同じで大丈夫?」
『んーん、少し高め』
孤爪「わかった。」
またジャンプ力ついたんだ。
さすが。
国体選手。
翔陽並とは言わないけど
いつも新しい。
攻略したくなる。
新しいゲームみたい
あおい攻略法
・少し難しいボールでもだいたい大丈夫
・軟打は好き
・強打はもっと好き
・押しに弱すぎ
・エンジンをかけるコツはブロード
1発目ブロード打たせて勝つ。
『っ!よしっ、!』
研磨からのサイン。
1発目はブロード!
じゃなくて、軟打?
赤葦「木兎さん、全力でブロック飛んでくださいね。」
木兎「おうっ!!あったりまえだ!!あおいー!覚悟しろよっ!」
『お手柔らかにっ、』
猿杙のサーブが放たれる。
どパッ
黒尾が綺麗に上げる。
研磨「あおい。」
!!!
くる!
全力スイング。
ポンッ
赤葦「!?!!」
木兎「あーーーーーっ!!」
トンっ
ボールは梟谷学園高校コートに落ちる。
赤葦「…。」
孤爪研磨。
あおいのことをよくわかっている
今は少し気に食わない。
トスもドンピシャ。
灰羽「ふぉぉおおっ!!!あおいさんっ!ナイスっ!!」