第34章 年下のキミ。
西谷「はぁ…」
菅原「…!?!!」
田中「の、ノヤっさん?!」
西谷「んー?なんだー?」
菅原「た、ため息なんてらしくないな?」
西谷「実は…」
そう。
それは昼休みのこと。
廊下を歩いていると
誰かにぶつかった。
ドンッ…!
『あ、ごめんね?』
西谷「…!!」
身長が高くてサラッとした女の人。
何年生だろう。
イヤホンをはめて歩いた。
西谷「だ、大丈夫っす!」
俺はその女の人が綺麗でそれだけしか言えなかった。
……
…
田中「そ、それで?」
西谷「なにもない!!!!ただの、俺の一目惚れだ!!!」
菅原「イヤホン?その女の人イヤホン付けて歩いてたのか?」
西谷「はい!白のイヤホンでしたっ!」
澤村「よっ。お前ら何してんの?」
田中「ちわっす!!ノヤっさんが一目惚れしたらしいです。」
澤村「へぇ!どんなやつなんだ?」
菅原「たぶん、それ、俺らのクラスの宮本だべ!」
澤村「おお、宮本か!」
菅原「あいつ、いっつも、イヤホンしてんだよ。危ないから歩く時ぐらい外せって言うんだけどさぁ〜…」
澤村「まぁまあ!(笑)あいつ、バスケ部のキャプテンだぞ!身長が高くてけっこう、人気あるんだ!」
西谷「し、身長…何センチっすか…?!」
菅原「さぁな?本人に聞いてみるべ!(笑)」
西谷「あの!!!お昼ご飯!!スガさんの教室いっていいっすか?!」
菅原「え?!い、いいけど、宮本と一緒に食べるのか?!」
西谷「はいっ!!食べたいです!!」
菅原「えっ!!まった!!俺はいいけど宮本がいいかはわかんないべっ。」
田中「ノヤっさん!!俺は応援している!!!だがしかし!!き、清子さんがいらっしゃるじゃないかっ!!」
西谷「龍。清子さんはお前に託した。俺は守るべき人を見つけたんだっ!!!!」
澤村「相変わらず…。」
菅原「嵐のようだ…。」
こうして、明日のお昼は3年生のクラスで食べることが決まった。