第29章 及川徹の話
及川徹side
最近物騒な世の中になってきた。
俺ら、青葉城西高校の最寄駅から
4つ離れた少し田舎っぽい駅がある。
そこで盗撮の事件が起きた。
被害者は今のところ4人らしい。
学校に注意情報が流れ
担任が終礼で話していた。
犯人は未だ捕まっておらず
ただ防犯カメラに写っていただけだと。
盗撮されている女子は決まって身長が高い。
らしい。
まぁ、必然的にそっちのほーが、盗撮しやすいしな。
いや、いやいや、決してそういう問題じゃないけど。
俺は青葉城西高校の最寄駅から
2つ先の駅だから盗撮される心配ナシっ☆
部活も終わり…
さーーって!!
及川「いーわちゃんっ!帰ろ~!」
岩泉「あぁ。」
及川「ねーねー、盗撮してる人ってさ、絶対背低いよね!」
岩泉「しらね。」
及川「だって、高身長っていうぐらいだから170とかだよね!!!」
岩泉「…」
及川「それって!!絶他モデルさ…っ、」
ドカッ!!!
岩泉「るっせぇ!!黙れクソ及川。」
及川「い、痛いよ…」
まもなく電車が到着します。
ご乗車の際は2列になって
お待ちください。
まもなく電車が到着します。
ご乗車の際は2列になって
お待ちください。
岩泉「やべっ!走んぞ!!!」
及川「うぅ、、」
岩ちゃんと駆け込み乗車をする。
せっかく、爽やかふうに乗りたかったのにぃ。
この時間は案の定満員電車。
満員電車はキライ。
ベタベタするし、嫌なニオイがする。
ドアが締まります
ご注意ください
アナウンス後、ドアが締まる。
あー、新鮮な空気…
一時バイバイだっ。
ガタンゴトンっ
ガタンゴトン…
ガタンっ、
ガタンっ!!!
ドンッ!!
岩泉「っ!!す、すみませんっ。」
横を見ると今の揺れで岩ちゃんがすっごい美人な女の子に…
壁ドン?ドアドン?
なんでもいいや。
とりあえず。
羨ましいっ!!!!!
『…。』ペコッ
軽くお辞儀をする彼女。
岩ちゃんと美人ちゃんの距離。
身体は0。
顔は20。
なんか、負けた気しかしない。
及川「ね、岩ちゃんっ、みてみてっ、」
岩泉「??」
及川の視線の先を見ると彼女の着ているTシャツには…