第27章 影山飛雄
はぁ、
今日も疲れたぁ…
仕事を終えて帰宅する。
ガチャ
影山「おかえり」
『いや、おかえりじゃないから。ここ私の部屋。』
影山は私の部屋のソファに座ってテキストやらなんやら、開いていた。
影山「お腹減った。」
『こら。ってゆーか、私は先輩だよね?うん。』
影山「いまさら?」
はぁ、
だめだこりゃ。
私は影山飛雄の1つ上なんだけど…
私が高校を卒業してからずっとこれ。
まったく。
影山「あおい。」
『…はーい。』
影山「…」
え?!
なに?!
『なんだね。とびおくん。』
影山「なに?」
『??今呼んだじゃんっ。』
影山「呼んだだけ。」
『もー。ばか。』
影山「今勉強してるから邪魔しないで」
はぁ。
『ほーい。』
ちょっとむかつくけど
いや、普通にむかつくけど
仕事帰りで、
今からご飯作って
洗濯物して
軽く掃除して
お風呂入るのに
そんな元気残ってないっつーの。
ったく、かわいくないやつ。
…。
とかいって、ヤツの分まで作ってあげる私ね。
後輩に言われたら可愛くて仕方なくて
ついついやっちゃう中学の頃からの癖
今日は生意気なトビオくんが大好きな
明太クリームパスタ。
『とびおくん。できましたよ~』
影山「さっすが。いただきますっ!!…うめっ!」
そーゆ瞬間だけ素直で可愛いのに…
トビオくんを差し置いて。
とりあえず
洗濯機を回す。
クイックルワイパーで
軽く部屋をふく。
よし。
お風呂に入る。
あーだめだ。
寝そう。
早めに上がらないと…
明日の支度してから寝るんだーー。
週末のキツさはえぐい。
でも、明日行けば終わりっ。
よし!
サッと洗って上がる私。
髪の毛を乾かし。歯磨きをして…
寝るときはいつも練習着。
これが一番落ち着くんだ。
さてさて。トビオくんが食べたあとを片付けますかね。
…
……