第26章 赤葦くんと木兎くん。
赤葦side
今日は男子女子ともに同じ体育館で
県内で行われる小さな大会。
今年から東京から日本代表育成選手を1人でも多く。
ということで始まったらしい。
梟谷学園高校のエースはやる気満々だ。
はぁ。
木兎「なぁ!なぁなあっ!俺たち何試合目っ?!」
赤葦「さっき、2試合目って言いましたよね?」
木兎「そーだっけ?」
赤葦「とりあえずハーフで練習するんですから。ストレッチしましょう。」
木兎「おうっ!」
『木兎さん。これ、忘れてます。』
木兎「んなっ!!サンキューーーっ!助かったっ!」わしゃわしゃっ、
木兎さんと呼んだのは、
梟谷学園高校と書かれた黒のTシャツをきた女の子だった。
身長は170くらいか?
ズボンはバレーのユニフォームをきてるため、足がけっこう、出てる。
なんか、エロい。
太ももあたりが。
『上で応援してます。じゃあ、失礼します』ニッ
木兎「おうっ!!!!」
赤葦「木兎さん、知ってる人ですか?」
木兎「んーん、女子バレーは体育館違うしっ、見たことない~っ。」
赤葦「そーですか。」
木兎「けど、なんか、可愛かったなっ!スラッとしてたっ!!」
赤葦「ですね。」
木兎「なんか、女子のユニフォームってさぁ、二の腕とか、太ももとかみえるじゃん?」
赤葦「まぁ…」
木兎「なんか、なんか、、興奮する!!!」
赤葦「…はぁ。」
まさか、自分が木兎さんレベルのことを考えていたとは…
木兎「おれ、細すぎず、ポッチャリ過ぎずっ、スポーツ出来る子がいい!!!!!あ、もちろん、カワイイ子っ!」
赤葦「そうですか…」
木兎「赤葦は?」
赤葦「そーですね…んー。強いて言うなら」
木兎「??」
赤葦「さっきの子ですかね。」
木兎「へぇ!!名前聞けばよかったのにっ!」
赤葦「…ですね。」
…
……
……
もうすぐ試合が始まる。
あの子はどこで応援してるのだろうか
キョロキョロしながらコートに立つ。
試合開始のホイッスル。
あ。
見つけた。
木兎「お、おい!赤葦っ!!」
さっきまでユニフォームだったのに、寒かったのか、おっきいパーカーを羽織っている。