第24章 花巻・松川(2)
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...
髪を、少しだけクルクルさせて
横で束ねて。
前髪を横に流して。
あー。
スカイバーまで15分はかかる~っ。
うーん。
そう。私はタクシーの中。
はぁ。
連絡先知らないから...
連絡できない~っ。
ふぇーー、、
ま、いっか...
私お酒飲めないけど
スカイバーにオレンジジュースあるかな~
ん~。
運転手「お客さん、ソワソワされてますね?(笑)」
『へ!すみません!(笑)準備に時間がかかってしまって...』
運転手「ふふ(笑)彼氏さんと呑まれるんですか?」
『いえっ、会社の付き合いみたいなものです♪』
運転手「そうでしたか(笑)あまりにも綺麗だったもので、好きな男性と行かれるのかと!さて、もうすぐつきますよ!」
『ふふ、ありがとうございますっ!』
仕事上の付き合い...
だよ...ね...?
運転手「つきましたよ!あー!あー、」
『??』
運転手「お駄賃はいいですよ。」ニコッ
『ふぇ、?い、いや、そ、それはっ...』
運転手「こんな、美人さんとお話できて光栄です(笑)あー。もっと、こう、堂々と歩けばより美人さんかも(笑)頑張ってくださいねっ!では。」
い、いっちゃった...
良かったのかな...
美人って言われたっ!!!
ふふっ、
おもわず、口元が緩む...。
あとは、エレベーターにのって...
最上階へ。
...
.....
松川side
...みーっけ。
うわぁ、美人オーラ。
あいつって、あんなやつだっけ...。
俺はすかさず、あおいと同じエレベーターにのりこむ。
ここは、一般エレベーター。
誰でも乗れるエレベーター。
誰でも乗れるとだけあって、
乗る人が多い。
なにせ、こんな、くっそでかいホテルのくせに、一般客が利用できるのはこのエレベーターだけ。
これが、上り専用エレベーター
この隣にあるのが
下りる専用エレベーター。
お偉いさんとか、大金を払ってるやつは
ホテルコンシェルジュの人がめでたく専用エレベーターで出迎えてくれる。さすが資本主義。