第22章 なんでもお見通し赤葦くん。
赤葦side
俺には彼女がいる。
同級生の。あおい。
少し困ったことにツンデレ。
いや。彼女はツンツン...デレ。
そんな彼女は...。
付き合う前はもっともっと
素直で可愛らしかった。
それで、俺が、惚れた。
告白したときの彼女の顔は...
んー。真っ赤ないちご。
じゃなくて
桃。みたいな、可愛らしいピンク。
俺の学校には、身長の高い女子がいない。
170超えてるやつは多分彼女だけ。
1年の頃から噂には聞いていた。
そして、付き合って
クラスはとっても離れてるけど。
付き合う前は素直で可愛らしかったって
言ったけど。
気持ちが劣化したわけでもなく。
俺だけにしか見せない顔。
普段はツンデレに付き合ってる。
けど。
あんまり、意地張ってると
虐めたくもなる。
毎回虐める。
その度に
顔を真っ赤にして。
可愛らしい。
俺のもの。
さて。そんな彼女はバレー部です。
いつもとなりで練習してる彼女を見ている。
ウィングスパイカー。
女子の中で一番身長の高い彼女。
いつも、女の子に囲まれている。
彼女は、ニンキモノ。
そんな彼女が今日は俺の家に来る。
...
.....
ピーンポーン
.....
きた。
『あおいですっ、けーくんいますか~...??』
ガチャっ
赤葦「いるよ。どーぞ。」
『おじゃましまーすっ。』
赤葦「部屋行ってテキトーに座ってて。」
『ほーい。あ、けーくん。これ。ママに渡してて~。』
赤葦「??」
『けーくんママが好きなエクレアだよ~!』
赤葦「別にこんなの買ってこなくていいのに...」
『いや!それ、けーくんママに頼まれたぶんだからっ!気にしないで♪』ニッ
赤葦「...はぁ、わりぃ。ありがと。」
『先に部屋行ってるよ~?』
赤葦「うん。」
あおいの好きなものはわかってる。
オレンジジュース。
子供っぽいところもすき。
あー。あと炭酸飲めないところもすき。
可愛い。
俺はオレンジジュースをついで部屋に上がった。