第20章 赤葦くんって…
…
……
ふぁ…
やっと出口に到着っ!!
なんか、大変だったなぁ〜…
赤葦「あおいさん。…」
『ん?』
木兎「おーーー!あおい!遅かったなっ!」ニッ
『ふぇ?』
赤葦「…。」
黒尾「おお、あいつ行ったよ(笑)どーなるかなぁ?(笑)まぁ、あおいちゃん、くっそ純粋だから、こっち来て〜っつって、家に呼んだら警戒もしないで来そうだよね(笑)」
月島「それを狙ってるんじゃないんですか…」
黒尾「まぁな(笑)」
木兎「なあっ!ちゅーしたことあるっ?」
…。
怪しい森から出てきたと思ったら…
突然のそれですか。
えっと…
突っ込んだ方がいいのかな…。
と、赤葦くんにhelpの視線。
すると、
赤葦「…。」フィ
首を横に軽く振った。
つっこむとめんどくさいから
そっとしておけってゆー、
無言のやり取り。
『ぇ、あー、はい。?』
木兎「それって、どんなのっ?」
『ど、どんなの?!』
木兎「だーかーらっ、こーゆー…」
木兎さんは、最後まで言い終わる前に
わたしの頭を後ろから軽く押さえて
逃げないようにするりと
手を背中へと滑らせる。
『!!!!!!!!』
あぁ、
本日何度目かの人生終了の鐘の音…
頭がくらくらする、
とても、濃ゆい大人のキス。
私には経験したことない深いキス…
元彼に子供っぽくて色気がないって言われて…
少し憧れでもあった
大人のキス
…
……
ってぇえええええ!!!
あぁ、だめだ、チカラが抜けていく…
『んふぁ、、』
木兎「ありゃっ、?初めてだった?ニッ」
意地悪そうに笑う彼。
誰か…。
赤葦「はい。そこまで。木兎さん。彼女、困ってますから。俺が預かりますんで。先に戻っててください。」
木兎「ちぇーーっ!なぁ、だめだって〜っ。赤葦怒るとこぇーから、終わり〜っ。」
黒尾「残念だったな(笑)じゃ、俺ら先行ってっぞ!」
『…。』ぽけーー…
赤葦「はい。すぐ追いかけます。」
…
……
…