第15章 松川・花巻
私は青葉城西高校を卒業して約半年。
今は東京の会社で働いている。
高校生時代はバレー部のマネージャーをしていた。
進路を決めるときに目標が見つからなくて
大学に行くのはやめた。
お金がかかるし…
何より『勉強』から開放されたかった!!
ーー高校生時代回想ーー
就職先を選ぶにも、特にやりたいことないしなぁ~
でも、これからずっと働ける所じゃないと厳しいし…
そんな感じで迷ってたので2つ上の
バレー部の先輩だった及川さんに相談をしてみた…
『あ!及川さんにっ!』
及川さんは家が自営業をしていて東京にとっても大きな本社がある。
及川さんは高校を卒業して自分の家の会社に就職した。
急に電話したら迷惑かな…??
プルルルルッ…
プルルルルッ…
ガチャっ!
及川「やっほー☆あおいチャン♪♪元気してたー?」
明るく軽い声が聞こえる。
『あ、もしもしっ。すみません急に電話して!今、大丈夫ですか?』
及川「んー!いいよ~☆どーしたのっ?」
『実は…進路で悩んでまして…えへへ(笑)』
及川「ふーん。就職したい?」
『はい、大学は…はい。(苦笑)』
及川「んー。じゃあ、うちの会社で働けばっ☆?」
『ふふふ(笑)楽しそーですね!』
及川「もー!本気にしてないな~っ?!少し会わないうちに悪い子になっちゃって~☆」
『及川さんの会社東京ですよね?一人暮らしとか、できませんよ~(笑)』
及川「俺の家に住めばいーじゃんっ☆」
『ふふっ(笑)』
及川さんはすぐ、軽い感じでそーゆー事を簡単に言うっ(笑)
まあ、そこが面白いところなんだけどっ!(笑)
及川「ねぇ、ホントにうちにこない?」
『いやあ…私なんか(笑)』
及川「まってるから。」
『いやいやぁ…はははっ、、』
及川「絶対。」
あれ、及川さんってそんな真面目な感じで話す人だっけ…
試合中にしか聞いたことないような低い声…
電話越しなのに少し息がつまる…
『そんなのっ…』
…ずるいっ。
及川「なーーんてねっ☆あおいちゃんが俺と働きたいならおいで!その時はちゃんと面倒見てあげるからっ!」
…
『ふふっ!やっぱり及川さんですね♪♪わかりましたっ!考えておきます!じゃ、失礼します♪♪』
及川「ほいほーいっ☆まったねぇ~☆」
…
……